外貨
また、外貨投資というと、多くの人はまず銀行で外貨預金を始めるようです。
外貨ニーズを取り込もうと、最近は大手銀行の店頭で金利優遇キャンペーンなどをやっています。
例えば、米ドルの外貨定期預金の金利を3%に優遇します、というようなものです。日本同様、アメリカも低金利が続いていますから、3%でもこれから始めようという人には魅力的に見えるのかもしれません。

しかし、この優遇金利は、例えば最初の3か月だけしか適用されません。また為替手数料は、大手銀行では外貨の売買ごとに1ドルにつき1円取られます。

3か月の3%の金利は年換算だと0・8%。さらにそこから復興税を含め8・315%の税金が差し引かれます。

この場合、為替レートが変動しなかったとすると、為替手数料のほうが金利より大きくなり、元本割れになってしまうのです。金利に比べ、いかに為替手数料が高いかということを示しています。

同じ外貨取引の商品にFX(為替証拠金取引)があります。最近は主婦が取引するケースもふえ、市場では日本の個人投資家は「ミセスワタナベ」などと呼ばれていますが、一般には極めてリスクの高い「危険な商品」という認識ですね。しかし、このFX取引は外貨預金に比べ、取引にかかるコストが圧倒的に低い商品なのです。

取引に利用する会社にもよりますが、例えばドル円なら買値と売値のスプレッド(=売値と買値の差額:実質的な手数料のこと)がわずか0・4銭という場合もあります。多くのFX会社では、為替手数料は取らず、売りと買いの価格差だけが取引のコストになっています。

メガバンクの為替手数料が買いと売りで2円(=200銭)とすると、単純計算でFXのコストはその500分の1ということになります(もちろん商品性は異なりますが)。

FXが危険だと言われるのは、レバレッジがかけられるからです。レバレッジとは少ない資金で大きなリスクを取ることです。

日本国内では規制によって幻倍までに制限されていますが、それでも持っている資金の3倍の取引ができるというのは、4%マイナス方向に動けば、元本がすべてなくなってしまう、かなりのリスクです。

例えば、証拠金2万円で3倍だとして250万円のリスクが取れます。4%円高になれば2万円の投資で元本はゼロになる計算です。